「つかれ」の見分け方と、対応

               

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「つかれ」の見分け方と、対応

2020年09月08日

☆疲労時のこころの症状は、疲労以外でも、ノイローゼ・うつ病やほかのメンタルヘルスの揺らぎと区別がつかないときもありますから注意しなければなりません。

☆症状が、疲労から来ていると判断するためには、まず、次の4つの条件の確認が必要です。

  • 休みが取れないと、疲れた感じが、どんどん強くなっていくように感じられる。
  • 口から出る言葉や、動作・行動から、自分の心身が休息を要求している事を実感として感じる。
  • 休息を取れば、少しは回復する。
  • メンタルヘルスに詳しい医師や産業医に相談した時に、”精神障害の診断基準には当てはまっていない”と言われた。

☆これらの4つの条件を満たした時には、「病気」で無く、「つかれ」と考えても良いわけですから、とりあえず休むようにすればいいわけです。
ただし前の回でもふれましたが、つかれの原因となっている過ごし方とは正反対の過ごし方をして、少なくとも二日間、できれば、いつもの生活の場から離れて過ごしても、症状が回復も改善もしないときには、何か病気が隠れていることも考えられます。そんな時には、かかりつけの医師や、専門の医師に相談することが必要です。

☆とにかく、しんど過ぎる時は、出来る限り、頑張らないで下さい。元気を取り戻してから、疲れが回復してから、自分なりに精一杯やればなんとかなる事はすくなくありません。もし、そのとき何とかならなくとも、そのときの自分の条件で精一杯やったのなら、それ以上やれるはずが無かったのですし、他人が何といおうと、それで満点です。
「自分なりによくやった」と自分をほめてください。

(出典)
1)小木和孝、労働負担と疲労、現代労働衛生ハンドブック、(財)労働科学研究所、1988
2)粟野菊雄、職場のメンタルヘルスノート、医歯薬出版、1995

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