うつ病の原因について

うつ病の原因については、動物実験などからもいろいろな事実がわかっています。

脳では神経細胞が網の目のように張り巡らされていて、互いに情報交換をしています。神経伝達物質(各々の神経細胞の投げるボールのようなもの)の種類によって、この網の目はいくつものグループに分けられます。例えば、セロトニンというボールを投げる神経細胞グループはセロトニン系と呼ばれます。これがうつ病では大きな役割を果たしています。

脳内のセロトニン系にあるセロトニンの量は抑うつ状態の重症度と有意の相関があるようです。

(出典)
AMERICAN PSYCHIATRIC ASSOCIATION :
Quick Reference to the DIAGNOSTIC CRITERIA
from DSM-Ⅳ,1994 : 高橋三郎・大野裕・柴矢俊幸・共訳:
DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引, 223~224頁,
医学書院, 1995より, 著者一部改変