ぐうたらリラクセーション法

               

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ぐうたらリラクセーション法

2020年04月06日
「精神疾患の分類と診断の手引」P112

1日の活動が終わり、床にはいる前にぬるめの風呂にゆっくりとつかる。
湯から外に出ている顔や腕に吹き出てくる汗は傍らに置いたタオルで拭きとる。
好きな本を読んでもいいし音楽を聞いてもよい。
つい居眠りして本を湯に落としたりするくらいの方がいい。
湯に体をまかせて少なくとも20~30分つかるのを毎回続けていると、
首・肩の凝りや額の重苦しい感じが、すうっととけてくるのがわかるようになる。
そのときに『ああ、これがリラックスしているというのだなあ』と自分にいい聞かせる。

湯船の中で十分に汗を流しリラックスした後はざっと体を拭いてあがる。
このとき普段から低血圧気味の人はふらつきやすいので、そろりと湯船から出なければならない。
後は本を読んだりテレビを見たりせずにすぐに寝床に入る。
湯疲れのまますっと眠りに入っていくことが大事である。

疲労は回復し睡眠も深くなって快適な夜をおくれる。
また、これを繰り返しているとリラックスしたときと緊張しているときの体との違いがわかるようになり、
日中に緊張し過ぎたときには、体が自動的に反応してリラックスした心身状態に戻してくれるようになる。

この方法は自宅でも出張で泊まったホテルのバスでも、自分で湯の温度を調節できるところならどこでもできる。
しかも運動療法・筋弛緩法・自律訓練法などと違って湯船に体を任せきりでぐうたらできるところがいい。

(出典) AMERICAN PSYCHIATRIC ASSOCIATION : Quick Reference to the DIAGNOSTIC CRITERIA from DSM-Ⅳ,1994 : 高橋三郎・大野裕・柴矢俊幸・共訳: DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引, 223~224頁, 医学書院, 1995より, 著者一部改変.
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