病気の説明-うつ病

うつ病という診断名が最近は、心理的・社会的要因がおもな原因となっている「適応障害」から、それらの要因とはほとんど関係のない中核群うつ病まで、「うつ症候群」でさえあれば使われるようになってきました。
「適応障害」にたいしてつけられているうつ病ならもちろん心理的・社会的要因が関係します。
しかし中核群うつ病はその人のもっている遺伝体質が、おおきな環境の変化やストレスをきっかけとして表にでた病気ともいえます。

中核群うつ病にとって、心理的・社会的要因は原因ではありませんがきっかけとしては関係することがあります。
しかし小児虐待の様な長期の大きなストレスが脳の神経網の形成に影響を与えて遺伝子体質を表面化させやすくするとも考えられていますから、どこまでをきっかけ、どこまでを原因と言うかは難しい問題です。
いずれにしてもストレスは適度であること、重すぎないほうがいいですね。

Ｑ21 うつ病に心理的・社会的要因は関係しているのでしょうか。